こちらの続き。
夢(と”問題”解決)で頭がいっぱいだったわたしの心。
だけど心のことを学び始めたからか、また予想もしない展開で翌年にはヘアメイクの道への導線がつながりました。
最初に就職が決まったお店から紹介の形を受けて、またさらに当時をときめくお店にすんなり信頼とともに入ることになったんです。以前も似たようなことが(笑)
そのお店にフリーで活動されておられるヘアメイクの方がデスクのスペースを借りておられたのです。
普通一般に生活している中で「ヘアメイク」というとまず「美容師」と同義と思われてそう聞かれることが多く、「化粧品の仕事?」とか「結婚式とか成人式とか?」とたいていは聞かれます。
わたしが目指してたのはそれではなく広告や雑誌、マスメディアの世界の裏方として活動をする方でした。 とはいえ正に「裏」の仕事なので横のつながりがない限り関わる道がどこにあるのかなんてほんとにほんとに謎でした。
運良く知りあいづてとか友人のつての中にいても手伝わせてくれるかどうかというのだって、美容室に入るより1対1だから確率的にものすごいレアなことではないかと思っていたのです。(実際そういう部分はあります)
でもすんなりわたしの生きてる日々の道のすぐそこに現れてくださったわけです(笑)
もうそっからはサロンの休み全て使ってアシスタントとして現場に同行させていただきました。 しばらくそれをしていたらオーナーの意向でサロンとの両立は不可能とお達しを受け、悩んだ末(技術者デビューまでできていなかったので)もともとの目標に突き進むべく専属アシスタントの道へ進むことに。
以来超早朝(4時とか5時とかも頻繁にありました。ロケ撮影は朝すごく早いのです。)から深夜に及ぶ仕事、仕事のない日は日雇いのアルバイト、予定が組めたら組めるだけスタジオで知り合った未来のプロカメラマンと作品撮影(作風や技術を伝えるための営業の道具なのです)などなど。 とにかく働きづめ、がんばり詰めでした。
でもね、おかしなことがたくさん起きていたんです。
現場にはたくさん出ているし現場では「ヘアメイクさん」として通ってるんだだからハタから見たら一見夢は叶ってる。
なのだからここで考えていたようにそれが叶えば
認めてもらえる
不幸な要素を解決できる
も叶うはずで。
そして「問題」は全て解決して「しあわせ」になるはずだった。
もしくは「しあわせ」のカタチがはっきりわかる道の途中にいるはずだった。
でも「しあわせ」とはどんどん逆のことがたくさん、そして定期的に起こり、「しあわせ」とは程遠い精神状態になっていったんです。(詳細はまた違う機会に書くきっかけがあれば、にします)
簡単に言うと、もともともっていた「未来への不安」がさらに強くなり
「不幸な要素」だった母との関係やそれが原因で抱えた劣等感や無価値感はむしろ肥大していき「こんなふうに認めてもらえるはずだ!」と思っていた評価は得られることなく
経済的にもいつも困窮していて食材にモヤシひとつを買うにも「なくなる不安」で怯える日々になっていったんです。
ついには顔中が湿疹だらけになり、むくみはいつもひどく、そして異常に疲れやすく定期的にいきなり倒れるようになり。 改善のためいん様々な対策をしたものの悪化の一途をたどっていくのを毎日感じるように。ボロボロでした。
そこでさまようように入った書店で見つけた書籍はコーチングの本でした。
コーチングというと少し商業マーケティングの分野も混じるようなものだという認識でしたが、無意識に手に取ったその本はそのときのわたしの心にすんなり入ってきて。 気がついたら書店で立ち読みながらボロボロ涙を流していました。
そこからはまた再び心理学の独学にはまり、心理学に通ずる真理をベースにそれを実際に行動に移すことに集中することを意識しはじめました。
自分との問いを日々繰り返す 日々。 心が苦しくなるのは「本当はいやなのにそれを我慢して続けている」から。 日々の小さなことで幼い頃から繰り返してきたようなことは無自覚になってしまっていました。
だから最初はよくわからないけれど、体の感覚を頼りに徐々に「苦しいのに自分をごまかしていること」から自分を遠ざけるようにしていきました。
結果としてその頃までのわたしの夢だったし生活の全てと言っても過言ではなかったヘアメイクの仕事を、いったんゼロベースに戻すということにしました。
生活の不安も
恥も外聞も
なにもかも失ったとしても
楽になろう、と。
なにしろそのころまでの「わたしのすべて」だったので。
そうしたらなぜか全てが全く違って良いことばかり起こるようになりました。
「断る」勇気がなかったわたしでしたが、自然と何のわだかまりも後悔も懺悔も無用な状況に自然となり、それでも生活はできていて、そしてさらに新しい職場もまたすんなり見つかりました。 そして新しい職場はわたしのこれまでの経歴が活かせる場所でした。
以前は両立を断絶されたヘアサロンでの仕事だったのに。
その職場では海外ロケの経験を何度もしたり、珍しい場所での長期海外ロケもありました。
しかもそれは全て「名指し」のご指名でのお仕事。 スタッフの方とも親しくお仕事ができリラックスすることができました。(ヘアメイクは流動的な仕事が多くお勤めとは違って決まって会う人というのはごく限られていて、ほとんどは一度会ったら次いつ会うかわからないという状況でした)
大物と呼ばれる人のお仕事もさせていただくチャンスが突然入ってきて、実際に実績になったりもありました。
昔から「引き寄せ」とか呼ばれることは頻度多く経験していて、わたしにとっては「日常のこと」という意識だったんですが、はじめて心理学というものに触れた以来からここまでの数年間で
もしかしたら「現実」の中に自分がいるのじゃなく「自分」が現実を作っているのじゃないか
ってことを疑いはじめたのがこの頃でした。
でもまだ大なり小なりの「どうしてこんな目に会わなくちゃいけないだろう」というような理不尽な”問題”は起こっていました。
まだつづきます(笑)
※写真はプライベートポートレート写真で担当した一枚。モデル業ではなくごく一般の生活をされている女性。
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