という書籍。
これは実家を着の身着のまま(冗談じゃなく寝巻きのまま家の外に出るまで蹴り飛ばされた)追い出されて1年後、上京してアルバイトしながら少しでも夢に近い就職先へ入れるようにと一人アパートのまともな家具もない閑散とした部屋で繰り返し繰り返し読んた本。
その頃わたしは高校を卒業後、追い出された身で一番学費が安く自分で払える範囲だろうという理由から将来の進路を決めてました。
学校は美容学校。その道の中で一番行きたい方向性はなんだろ?って考えての「夢」。
それが雑誌や広告の世界で活躍する「ヘアメイク」さんになることでした。
この書籍は他の成功本と少し一線を画すような、無理にでもポジティブ!ってな内容ではなくて。 今でいうアドラー心理学にも通じるような「いつでも自分にフォーカスする」というメッセージが根底だったかな。
実際この本の内容をで毎日忠実に「考え方」をこの本の説くとおりに変えていきました。とはいえその頃の自分が「向き合えること」だけ。
そうしたら半年もしないうちに業界の伝説と言われる巨匠が創設したサロンへ、ひょんなことから就職が決まるということが起こり。 しかも面接なしに近い状態で。
あの頃は美容室ブームの真っただ中。
正面から面接すればモデルみたいにかわいいおしゃれで個性的な子でなければ、そのころのわたしのような中途半端な田舎くささのある普通のかんじでは有名店には入れない雰囲気があって。
実際当時憧れだったサロンを受けてみたものの、「サロンに来たファッションと動きがダサい」という理由で落ちたこともありました(笑)
そんなことがあったにも関わらず、そのサロンにはカットモデルとしてハントされたことがきっかけでスタッフの方と仲良くなれたことですんなり道が開けちゃった。
正面から入ったら入った後もガチガチでどうにもならなかっただろうなと今は思います。(極度に人の顔色を気にする”母からのトラウマ”からの癖があったので。アダルトチルドレンの典型だったかも。)
だけど仲良くなった後だったから、とてもあったかい雰囲気で自分らしく仕事になれていくことができました。
そしてなんと年上の憧れの同業の先輩に猛烈なアタック(昭和人ですね)を受けて付き合うことにも!この「衝突事故」みたいなのにはほんとに驚きました(笑)
本のとおりに意識を変えていったら、想定もしていなかったことが
たくさんおまけをつけて向こうからやってきた
ということばかり起きて。
それから心理学、「心」のことにとても深い興味を持ちました。単純(笑)
でも仕事は朝は遅いものの、技術練習やミーティングや撮影準備など含め帰りは深夜か朝方になることも多く時間はなくなり、一人の時間も好きがあれば頭の中は「こういう自分になる!」という夢のためにできることを考えでいっぱい。
だからそのことからは意識の外にいってしまって。 それからしばらくはもともとあった「ヘアメイクになる!」という目標を叶えるため”だけ”の日々になりました。
それからはほんとに遮二無二がんばったな。
これでがんばって「いっぱしの人」になれれば
認めてもらえる
不幸な要素を解決できる
と信じて。
②につづく。
写真は3年前のTHE BODY SHOP学園の1限目の授業風景から。
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